忘れられぬ面接



200X年、某年某月某日。

夏の蒸し暑い、よく晴れすぎた天気の良すぎる日。

僕は市内のとある場所にアルバイトの面接を受けに行きました。

夏と言えば何かとお金がいりますからね〜(多分・・)

活動資金を稼ぐため、アルバイトをしてみようと考えたわけです。


先日本屋へ行った時、ふと求人雑誌のようなものを見たら載っていた。

時間帯も時給もなかなかに良いと思えたので速攻連絡を入れ日時を聞いた。

とりあえずその時はまだ募集人数に達していなかったようで一安心。



そして運命の面接の行われる日。

指定された時間の2分前に着くという愚かな失態をさらしてしまったが、

なんとかギリギリで時間には間に合った・・・(原因=確か寝坊w)

会場のドアの前で「ハァ、ハァ」状態を解くため、息を整える。

普通の人が見たらコレは先が思いやられますね(笑)


約10秒後・・・。

なんとか呼吸も正常に戻りつつあったので会場のドアを開けました!!

「ガラガラガラガラ・・・・」




Σ( ̄□ ̄;)ぬおっ・・・!




・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・。



・・・・キョロo(゜д゜=゜д゜)oキョロ



・・・・C= C= C= C= C=┌(;・_・)┘トコトコ(適当に空いてる席に着く)


そして、一息ついた後冷静になって考えてみた。


『(なんだ・・・・一体なんなのだ、この異様とも言える風景は!?
  ありえん・・・断じてありえない光景を今自分は目にしている・・・。
  何故・・・・何故この会場には女性しかいないんだ!!?)』


しばし考えていたらちょうど時間になったらしく、なぜかチャイムが鳴りました。

と・・・そうしたら面接官らしき人が会場に現れました。



面接官「あ、おはようございます。皆様の面接を担当する○○と申します。
     今日は本当に暑い中わざわざお越し頂いてありがとうございます。
     ・・ワイワイボソボソ・・・(しばらく世間話)」


面接官「それではこれよりパートタイマーの面接を開始いたします。」


僕『ぐはあああぁぁぁーーーっ!


そ、そんなバカな・・・こんなはずではなかったはずだ・・・。

念のために持ってきておいた求人雑誌をカバンから出して見てみた・・・。


ホントにパートだったし・・・(泣)


はぁ・・・時給の覧に目がくらんで他が目に入らなかったんだろうな・・・。

どうりで周りに女性しかいないわけだ・・・おねぇさん〜オバチャンまで多数。

こちらを見るだけならまだしも「クスクス」と笑ってた理由もやっとわかった。(*^^*)


このアホみたいに暑い中、せっかく買ったおニューのスーツも着用せずに、

ネクタイも着用せずにYシャツだけ着て大して正装しないで来たというのに・・・、

まさかさらし者になってしまうとは思いもよらなかった。



まさに紅一点ならぬ・・・点!(笑)



もう気付いた時点で速攻で帰りたかったですw



来るのが遅かったせいか、面接は一番最後。(汗)

面接官の人もなんかこっちを見る時の目つきがなんか違っていたし・・・。

頭の中が真っ白だったせいか、志望の動機を聞かれた時はかなり焦った!!

い、言えねぇ・・・。

『 時給の高さに目がくらんで、速攻で応募したんですけども・・・、どうやら
  パートとアルバイトを間違えてしまったらしく、先程気付いた時にこっそり
  帰ろうかと思いましたけど、せっかくはるばる来たんですし、もしかしたら
  百万分の一ぐらいの確率で採用されるかもしれないと思い志望致しました。 』


・・・などという言葉が頭に浮かんだのは本当です(;゚-゚A

でも、実際はその時何て答えたかは忘れてしまいました。

ろくでもない答えだったと思うのは大体予想できますけどw


一通り面接も終わり、あとは神頼みで電話連絡を待つだけかな? と思いました。

ところがそうはいかず、その場で万に一つの希望を絶たれてしまう・・・。


持参した“履歴書”を返されてしまった・・・・く、屈辱ッ!p(≧田≦*)q


面接終わった直後に不採用決定・・・ちょっと素でヘコみました。○| ̄|_

この日の事は今でも頭から離れずに残っています。

「クスクス」とこっち見て微笑んでたオバサンは特に・・・w

2004年03月


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