ミルメーク事件



まず、皆様はミルメークというものを知っているでしょうか?

万が一わからない方のためにご説明させていただきます・・・。


ミルメークとは、飽食の時代であった1970年代。
学校で出された牛乳を飲まない子供がたくさん発生した事を受けて、
中村 梅吉というスゴイ人の指示により「 子供たちの喜ぶ牛乳を 」を、
合い言葉に作られたものだそうです。

ミルメークを牛乳に溶かす事により、あっという間にコーヒー牛乳になるという!

その当時の子供たちの心に深く刻み込まれたそうです。


まぁ僕なんかの説明聞くよりもコチラを参照した方が断然詳しいですw

・・・と、そのミルメークにまつわるちょっとした小話です。




僕がミルメークに初めて出会ったのは小学校の給食の時間・・・。

一ヶ月に数回だけ登場する、まさに貴重とも言えるものでした。


別名=給食のアイドル!


と、言われるほど給食のメニュー内で人気抜群でした。

まぁさすがにカレーライスや揚げパンとかには一歩及びませんでしたが(*^^*)

たかが粉末なのに・・・ホントに素晴らしいです!


いつもは必ず3〜4本程度余る牛乳も、ミルメークが出る日は必ず完売!

下手すると人の分を奪・・・・(笑)


で・・、すごかったのはもちろん誰かが休んだ時!

当然その人の分だけ余りが出るわけです。

風邪などで運悪く休んでしまった人は相〜〜〜当、悲惨です(*´∀`*)


僕の記憶によると、サッサと食べ終わった奴が片づけて、必ず言っていた・・・。


ミルメークいる人〜?



ズダダダダダダダダダ(群がる音)


一斉に集まってくる野郎共 + ごく少数の女子生徒

というか男子は、ほぼ全員集まって来ます♪(僕もその一人)

生きるか死ぬかの想像を遙かに超えない全く凄まじくないバトルが開始。



・・・単なるジャンケンですけど。(笑)



正々堂々と戦い、勝者だけが2本分飲む事が出来るという輝かしい栄誉。

(全く勝てなかったので)メチャメチャうらやましかったですね・・・。

中に、その場で飲まず次の日に持ち越して飲むという邪道な野郎もいました。

まぁそんな下賎な野郎は大抵白い目で見られてましたが。(笑)


あ、他の学校はどうだか知りませんが、我が学校はさすがにいませんでした。

ジャイアン的存在は!

まぁ・・・いたという人の話も噂では聞きますけど。(A゚∀゚;


当然ですが、休んだ人が次の日に学校に来ると文字通り泣き叫びます(苦笑)





さて・・・話は小学校から中学校へと移ります。


※小学校編はちょっとした思い出話です♪


ちなみに我が中学校には給食はなく、各自お弁当持参という形でした。
飲み物(栄養)として牛乳だけは配布されていました。


で、ごくまれにあのミルメークが出る事がありました。

小学校とは違い、数ヶ月に一回くらいのかなりのレア商品だったかと思います。

中学校でもその人気は衰えず、ミルメークが出た日は同じく牛乳が完売!!

でも・・・普段は5〜6本は確実に余ってました我がクラスw

いやはや全く、「ミルメーク恐るべし」といった感じでした。



そんな平穏なある日のお弁当タイムの時、事件が起こりました。


・・・その日は、欠席者が一人いました!

当然一人分のミルメークが余分に残るはず・・・、誰もがそう思っていました。

ところが気付いた時には既にミルメークの姿はなく、消えていました。

ほんの数分前には確かに!そこに置いてあったのに・・・。

そうしたら教室中が結構な大騒ぎ。

そんな騒がしい中、ふと誰かがこんな事をぼやきました。



 「誰かがこっそり盗ったんじゃないのか?」



・・・たちまち教室中が更に大盛り上が・・・いや、大騒ぎ。

先程まで穏やかだった昼食タイムが、一変して取り調べタイムへと変貌!

数分前にあった以上、外に持ち出す時間は絶対にない。
 つまり・・、ブツは教室内のどこかに確実にある!

という事で持ち物検査が開始されました。


ちなみに先生の許可は快く了承済み♪(まぁ好きにしたらえぇ、みたいな感じ)


と、許可を得て早速教室内捜査が開始されました。が・・・!

光ファイバー並の速さで、先生と女子生徒は速攻で容疑者から外されました。

先生はもちろん、女子生徒はそんな野蛮な事はしませんからね。(笑)



カバンの中、机の中、ロッカーの中、掃除用具の中、ふでばこの中・・・、

制服のポケットの中、ズボンのポケットの中、その他いろいろ・・・。

ありとあらゆる場所をチェックしました。(されました)

もう教室中にある場所すべてを探したと言っても過言ではないでしょう。


ところがミルメークは全く見つからず・・・!


これだけ必死に探しても一向に見つかる気配はない。

別にコンタクトレンズを探している訳でもないのに、である。

そんな雰囲気の中、しばらくその光景を眺めていた先生が告げた一言・・・。


 「そろそろ昼食タイムも終わるし、もうその辺でいいんじゃないか?」


無情にも、その言葉によって捜査は終わりを迎える事となってしまった。

結局頑張ったがターゲットを発見する事は出来ずじまい。

この不可解な事件は幕を閉じ、迷宮入りとなった―――。



ミルメークは一体ドコへ消えてしまったのだろうか。』





あれから、あの事件から7年以上は経っただろうか・・・。

どうやら・・・その謎が解明される瞬間ときがようやく訪れたようです。

随分長い時間を待たされたものです。

というか、ぶっちゃけ多分もう誰も覚えていないだろうなぁ〜(笑)

だからこそ、いい加減時効という事もあり、犯人が自ら名乗り出てくれました。

まぁ自ら罪を自白したという事で大目に見てやって下さい。(to クラスのみんな)


まぁ同じクラスの人がココを見てるとも思いませんが(*^^*)


というより、勘の鋭い人なら途中で気付いちゃってるかもしれません。


『ミルメーク事件』の真犯人―――、






σ(´∀`*)僕でした〜♪





・・・・・・・・。


━関係者の方々へ━

ゴメンナサイ、この場を借りてお詫びいたします。(*^-^*)

まさか、まさかあんな大騒ぎになるなんて予想もしてませんでした。

誰かが騒ぎ出すだろぅとは思ったけど、まさか身体検査までされるなんて・・・。

・・・その時は正直非ッ常に焦りました。Σ( ̄□ ̄|||)


だって、証拠のブツを手に握っていたわけですから♪


早くなんとかしないと速攻バレて、軽蔑の眼差しを受けてしまう!

かといって、そんな大急ぎで隠したのではすぐに見つかってしまう。


一瞬で隠せて、なおかつ安全な場所


その時の自分にとって、そのような場所はたった一つしか見当たらなかった。

この絶望的な状況を乗り切るためには、今はココに懸けるしかない!!

とっさにそう判断して、僕はある場所に“ブツ”を隠しました・・・。





上履きの下に!



クックック・・・、どうやらこの判断が功を奏したようで。

おかげさまで見つかる事なく難を逃れる事に成功いたしました。

まぁ普通に考えて靴の下なんて調べない・・・ですわな。(;^-^A


でもね、よ〜く足下を観察していたらバレていたんですよ。

だって・・・・教室を出るまで不自然に片足を引きずっていたわけですから!(笑)

まぁ女子生徒じゃあるまいし、野郎の足下なんて見てもつまらんからね♪


いやぁ〜誰も気付いてくれなくてホントに良かったッ!(*~ー~*)





・・・結局、最後に言いたいのは「ミルメーク最高!」って事です。

牛乳→コーヒー牛乳に変わった衝撃はとてつもなく大きいですから。

そういえば当時、コーヒーだけでなく“ココア”も一応ありましたが・・・。

コーヒーに比べたらあんまり美味しくなかったんで、興味なかったです。

やっぱりミルメークはコーヒー味が一番ッ!


これを読んでいる人も是非飲んでみましょう!

今なら100円ショップでも簡単に手に入るはずですよ。


※ダイソーで購入した100円ミルメーク


100円で8袋入りは結構お得だと思われます。

先日偶然見かけた時、懐かしさの余り思わず数袋購入してしまいました( ̄∀ ̄)


で、その時にふと思い出して今回のお話は書かれたというわけでした。

2004年04月


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