あ り が と う & あ い し て る- 「あ」から始まる愛コトバ -
その時から既に、覚悟はしていました。
いつかは必ずその日がやって来る・・・
出来る事なら、この日記は書きたくなかった・・・
願わくば永遠に。
本当に、本当に、キーボードを打つたびに目頭が熱くなりました。
でも、がんばって書きました。
この日、うちの愛犬ロン太が息を引き取りました。
行年13歳と半年。
犬からしたらとってもおじぃちゃん。でも人間からしたらあまりにも短すぎる生涯。
今朝仕事に行く時は、いつものようにまだ寝ていて、帰ったらまたいつものように寝て家族を待ってるのだと思っていた。
でも今日は違った。
目を覚まさない。顔を撫でてもピクリとも動かない。
見た感じはいつもと全く変わらない光景なのに・・・。
息を引き取ったのは昼前頃。
いつもの散歩を終えて帰ってきて、手と足をタオルでふいて。
ちょっと玄関に置いて見ていたら、いきなりパタッと倒れました。
結構な老犬だし、確かに日頃から足を引きずった歩き方をしていた。
だからバランスを崩して倒れたのでは? とも思ったけど、倒れ方があまりにも不自然だった。
そして倒れたきり、もう起きあがる事はありませんでした。
その際に、声を上げる事もなかったので、死因はおそらく老衰の為でしょう。
昼頃に母から 「 今日は早く帰って来て下さい
」 ってメールが来て、
用事を聞いても 「 気をつけてね。寄り道しないでね
」 しか言わないので、
忙しかったので特に詳しくは聞かず『 外食にでも行くのかな?
』 程度にしか思ってませんでした。
上記の朝の出来事を、仕事中に聞かされなくて良かった。
もし聞かされていたら、絶対に急いで終わらせようとして、それどころか頭の中が混乱して、ミスをして、事故に遭っていたかもしれない。
そうなるかもと思ってあえて伝えなかったと、母は言いました。
うん。ありがとう、お母さん。
帰宅して、その旨を聞かしてもらって、その場ではあえて冷静に頷いていました。
でも部屋に着替えに行って、色々と考えて。
途端に自然と涙が溢れてきた。
この日がやって来ても絶対泣かないと決めていたのに!
でもダメでした。
こんな、日々をムダに過ごしてる様な自分にも、まだ眼から水滴は出るんだと、実感した。
そして、今までの事を思い振り返りました。
まだ学生だった頃、夏休みにいきなり母が犬を連れてきた事。
犬が苦手だった僕は触れる事すら出来なかった事。だから正直本当にイヤだった。
しつける前で、夜中に洗面台の辺りでおしっこをもらした事。
いびきがうるさくてテレビの音が度々聞こえない事。
ちょっと抱っこすると服に白い毛がついてしまう事。
他にも色々とイヤな事ばかりで、本当に邪魔なのが来たなと思っていました。
でも違いました。
家に帰るといつも出迎えてくれる。たまに寝たままだけど。
ご飯を食べてるといつもおねだりをしてくる。
散歩に連れて行けばすごい速さで走り出す。
家のチャイムが鳴れば必ず吠えて玄関まで走り出す。だから帰る時はいつも鳴らしてたっけね。
他にも・・・本当にまだまだ色々ありますね・・・
こんな事なら、もっとちゃんと構ってあげるんだった。
最近はシッポをいじるだけして構ったり、膝の上に乗ってきても
重いなぁ ってどかしたり。
特にガンプラを作ってる時はそばに寄せ付ける事すら拒んだ。
ごめんね・・・。
本当にごめんね。
明日火葬の予定です。
だけど、仕事で行けなくてごめんね。
本当なら休んででも行きたい。それが可能ならば。でもムリなんだ・・・。
でも僕以外の家族は行くから。それは心配しないでくれ。
いつもはバラバラに寝てるけど・・・今夜は隣で寝させて欲しい。
もう身体はだんだん冷たくなってきてるけどな。それでも僕は全然構わない。
今くるまってるその毛布に僕も入れておくれ。
一緒に眠るのも、今夜が最後だしな・・・。
そしてロン太、お前に聞きたい。
答えが返ってこない事は分かってる。
でも良いんだ。聞いてくれるだけで良いんだ。
幸せだったか?
楽しかったか?
うちの家族で良かったか?
もし天国があって、そこでまた会えたなら、そこで聞かせてくれないか。
それまでは・・・ 少しの間お別れだ。
お前と過ごした日々の記憶は絶対に忘れない!
思えばあっという間だった、13年と半年の思い出をありがとう。
ずっと心の中に思い出はしまっておく。ずっとあいしてる。
元気でな、ロン太・・・