KOF’2003 チームエンディング
Ephemeral Victory
〜 つかの間の勝利 〜
ムカイ「クククッ、ハァッハッハッハ! それこそヒトのもつチカラだ!
トキにハカれぬそのチカラ! それこそヒトのもつチカラだ!」――「何だ……ダメージはないのか!?」
――「そんなバカな……」ムカイ「ガイアにアイされしオロチ。カノウセイをユダねられしヒト。
そして、スベてにイミされしワがアルジ。だがそれもここまで!」ムカイ「トキはワレラにムケテナガれハジメた!」
――「何!」
――「うわあぁー」
――「くぅっ!」ムカイ「ツギにアうまでに……サラなるカノウセイを……
そしてススむべきミチをヒラいてオくがいい!」
HERO TEAM
〜 主人公チーム 〜
デュオロン「逃げられた……?」 アッシュ「ていうか、ボクらの方が飛ばされたみたいだね〜。
アイツらってこんな力ももっていたんだ、オモシロいなぁ」シェン「………」
シェン「うおおおおぉぉぉ―――!」
シェン「ハァハァハァ……あぁぁ……いなくなっちまった奴ぁしょうがねぇ。
でもよぉ、逃げられっ放しは性にあわねぇ! オレはヤツらを追うぞ」シェン「誰がつえぇか白黒はっきりさせねぇとな。
お前らとも……ハッ!! 楽しみは後に取っとくか」アッシュ「じゃぁ、また今度会ったとき楽しもうよ。アハハ♪」
シェン「……毒気が一気に抜かれたぜ。へっ、お前はたいしたタマだな。
まぁいい、今度会ったときは、楽しませてくれよ。アバヨ!」アッシュ「さぁて、アンタはどうするの?」
デュオロン「……そうだな」
デュオロン「!?」
デュオロン(奴の気が……近いか……)
デュオロン「俺もここで失礼する。どうやら客がお待ちかねのようだ」
アッシュ「みんな忙しいね。まぁ、ボクもまだやる事あるし、
いいんじゃない? また遊んでよ」デュオロン「フフフ、掴みきれん奴だ。またな……」
アッシュ「………」
アッシュ「さぁて、こちらも最後の仕上げと勤しみましょうか……」
※
FATAL FURY TEAM
〜 餓狼チーム 〜
グリフォン「!!」 ジョー「な、なんだぁ? どこなんだよ、ここ」
テリー「どうやらKOFの中継を、競技場で行っていたらしいな」
観客「お、おい。あそこにいる3人……」
観客「すげえ! あそこにいるのってテリーとグリフォンマスクだ?!」
観客「ホントだ! うおおおっテリー!!」
観客「グリフォーン!」
?「どこから出てきたんだろう、兄さんたち……。
でもひとまずはおめでとう。さすがだね」観客「わー!! テリー!!」
観客「お、おいっ押すな!」
観客「痛ーい! やめてよ! 押さないで!」
観客「おいどけよ! 見えねえだろ!」
?「いかん、観客が……兄さん!!」
ジョー「まいったな、華麗に俺様が登場しちまったんで、パニックだぜ。
やっかいな場所に飛ばしてくれやがって」グリフォン「危険な状態だな。特に3階席だ」
テリー「ん? 今アンディの声が聞こえたような……。
!!! あそこ、崩れるぞ!」
観客「うわあああああーっ!!」観客「きゃあーっ!」
観客「ひぇーっ!!!」
テリー「ヘイ! 二人とも! わかってるよな?!グリフォン「心配無用。子供は任せろ!」
ジョー「じゃあ、オレ様は右端の美人だ」
テリー「OK! 任せたぜ!」
グリフォン「おりゃあーっ!」テリー「ハッ!」
ジョー「オラオラぁ!」
グリフォン「少年よ、ケガはないか?」少年「あ、ありがとうグリフォン! ぼく、グリフォンマスクの大ファンなんだ!
今日も応援してたんだよ?」グリフォン「はっはっは。ありがとう、少年!ユーの願いが届いたようだ」
テリー「アーユーOK?」女性「あ、あの……(きゃぁ! 本物のテリーよ!)
ああ、あ、あああありがとう」テリー「うまくキャッチできてよかった」
女性「あのう、もしよかったら、お礼にお食事でも……」
ジョー(で、何でオレだけこんなのなんだよ)観客「あーら♪ 近くで見ると案外いい男ね♥」
ジョー「ま、まぁな。ほら、ケガもないようだし、とっとと帰った帰った」
観客「まぁ、照れちゃって♪ 可愛いのね♥」
ジョー「そういうんじゃなくてだな……っておい、そんなに顔を近づけるなよ」
観客「アタシ、テリーファンだったけど、ジョー・東に乗り換えるわ♥」
ジョー「乗り換えなくていいって」
観客「今日からあなたはアタシのモノよ〜♥」
ジョー「なんでそうなるんだよ!」
観客「大丈夫。アタシも今日からあなたのモノよ〜♥」
ジョー「一体何がどういうふうに大丈夫だってんだよ!」
観客「まぁ! このたくましい二の腕! 惚れ惚れしちゃう!」
ジョー「人の話を聞け! って、ほおずりするな!
ぞりぞりって髭の感触が……ああああっ離れろって!」観客「うふ♪ 怒った顔も、ス・テ・キ♥」
ジョー(なんで俺だけ……)
※
ART OF FIGHTING TEAM
〜 極限流チーム 〜
ロバート「ちっ逃がしたか」 ユリ「危なかったッチ」
リョウ「また何かがKOFの影で起きつつあるみたいだな」
ロバート「せやな。このことは師匠にも報告しとかなあかんな」
タクマ「ふむ、下馬評通りの優勝か。あいつらも逞しくなったものだ」タクマ「これで少しは極限流道場への入門者も増えるというもの」
タクマ「ところで今回の賞金額は、どこに掲載されているのやら」
?「……」
タクマ「むっ! 誰だ!!」
タクマ「! き、貴様は!!」
ユリ「はー、やっと我が家に帰り着いたッチね」ロバート「優勝チームとなると、大会後もなかなか解放してくれへんね」
リョウ「この程度で疲れるとは、修行が足りないぞ、ユリ!」
ユリ「ユリはお兄ちゃんと違って、か弱く可憐な女の子なの!
ただいまー♪ お父さん」リョウ「!」
ユリ「きゃあぁ! お父さん!」
ロバート「師匠!」
リョウ「お……親父!」
リョウ「おい、しっかりしろ! 生きてるんだろ?!」
タクマ「ぐうっ、リョ、リョウか。わしとしたことが、ぬかったわ。
年には勝てんな……」ユリ「お父さん、しっかり!」
タクマ「奴らの事は昔聞いたことがある。あいつらの目的は……。
こ、今回のKOFに仕組まれた罠は……」タクマ「ぐうっ」
ユリ「お父さん?! ……お父さん!!」
ロバート「大丈夫や、気ぃ失ってるだけや」
リョウ「……あの親父が、ここまでやられるなんて」
ロバート「とにかく医者にみせるんや!」
リョウ「またKOF絡みか。まったく!」
ロバート「師匠は襲ってきた連中を知ってはるみたいやったけど」
リョウ「ああ。しかし一体何が目的のおやじを襲撃したっていうんだ」
ユリ「お金目当てのドロボー……じゃないッチよね?」
リョウ「うちの道場に金があると思ってる連中がいると思うか?」
ロバート「ま、何にしても、もう一度自分自身を鍛え直しておいた方が
いいみたいやで」リョウ「親父。仇は討ってやるからな!」
※
KOREA TEAM
〜 韓国チーム 〜
キム「ネスツが消えて平和な世になった……と思ったのも束の間。
これほどの巨悪が現れるとは」キム「だがしかし! どんなに巨大な悪であろうと、
必ずや打ち倒し、見事に更正させてみせる!!」キム「私の命に代えても!」
チャン「ダンナ、水くさいですぜ!」
ジョン「共にKOFを勝ち抜いてきた仲間ではありませんか」
チャン「3人で力を合わせれば、どんな敵でも倒せますぜ!」
ジョン「そうですとも。我らが3人が協力すれば!」
キム「そうか……そうでしたね。正義を愛し悪を憎むのは、私だけでは
ありませんでした。私たち3人は、志を同じくする仲間でしたね!」キム「共に悪を倒すと誓ってください。あの夕日に向かって!」
ジョン「言うまでもありません」
チャン「もちろんですぜ!」
キム「みんな……ありがとう!」
?「おっと! 誰か大切な人を忘れているでヤンスよ」キム「ん? 今誰かの声が……気のせいか。
とにかくこれからも、我ら3人共に悪と闘おう!」キム・チャン・ジョン「ははははははははは」
チョイ「あ、あの〜〜……」
キム・チャン・ジョン「ははははははははは」
チョイ「さ、寒いでヤンス……」
※
IKARI TEAM
〜 怒チーム 〜
ラルフ「くそう! 逃がしたか!」 クラーク「確保をしくじるとは、我々も腕が鈍ったものですね」
ラルフ「グダグダ言ってても仕方ない。一度撤収だ」
クラーク「了解」
ラルフ「ん? レオナ、どうした?」
レオナ「……」
レオナ「……チカラ……ガ」
レオナ「ウワワァァアァァーー!」
ラルフ「レオナ!」
クラーク「!! 奴らの狙いはこれか!?」
ラルフ「チッ!こいつは厄介だな……手荒になるが1度ヤルぞ、クラーク!」
クラーク「了解!」
ラルフ&クラーク「うおぉぉー!」
レオナ「……大佐」ラルフ「遅いんだよ……戻って来るのが……。バカヤロウが……。
俺達は少し休むから、報告は任せたぞ……」レオナ「……」
ラルフ「返事は!」
レオナ「!」
レオナ「了解」
レオナ「こちら怒部隊所属。レオナ・ハイデルン。本部応答願います……。
エリアPSG-93-0Eにてラルフ、クラーク、レオナの3名の収容を要請します」本部「了解、直ちに行動に移る」
レオナ「何だったの……あの力」
レオナ「前よりももっと……」
※
OUTLAW TEAM
〜 アウトローチーム 〜
山崎「逃げちまった。チッ、しょうもねぇ奴等だぜ」 ビリー「これでギース様に盾突くネズミはいなくなったようだな」
牙刀「ここにも奴は姿を見せなかったか」
牙刀&ビリー「!!」
山崎「シャー!!!!」
ビリー「そういやネズミはいなくなったが、ケッ!ヘビが残ってやがったか」
山崎「ヒャーッハッハァ! なぁんかよぉぉぉ……」
山崎「血がよぉぉ……さぁぁわぐんだよぉぉー!」
ビリー「てめぇはいつもめんどくせぇ事ばかり起こしやがって、
ここらではっきり潰しといてやるか」牙刀「フン、力に溺れた未熟者め。所詮貴様等はその程度の男。
これ以上関わっても一分の利もないわ……さらばだ」ビリー「ケッ! 勝手にしやがれ!」
山崎「おらぁ! ブツブツ言ってんじゃねぇゼェェ!」
ビリー「オイオイ……そんなに慌てんなよ」
ビリー「あわてるナントカは貰いがすくねぇんだ……ゼッ!」
※
WOMEN FIGHTERS TEAM
〜 女性格闘家チーム 〜
キング「な、なんだ! この光は!!」 マリー「くぅっ」
舞「きゃああーっ」
アンディ「舞…… ……舞」
舞「アンディ……あなたが助けてくれたのね。そうだ、みんなは無事?」
アンディ「みんなは……残念だった。僕らは彼女たちの分まで幸せになろう!」
舞「アンディ、それって」
アンディ「舞! 僕と結婚してくれ!」
舞「嬉しいわアンディ!キングやマリーも、草葉の陰で喜んでくれるに違いないわ」
アンディ「舞!」
舞「アンディ!」
?「……」?「ワン!」
?「……」
?「ワンワン!」
?「う、うーん……」
?「クーン」
?「ア、アントン?」
アントン「ワン! ワンワン!」
キング「気がついたみたいだね」
マリー「?! こ、ここはどこ?」
キング「さぁね。どこかに飛ばされたみたいだけど、
とりあえず3人……と、一匹は無事さ」マリー「舞もケガはないのね。じゃあ起こした方がよくない?」
舞「ダメよアンディ。くすぐったいじゃない。
うふふふふ……もう、だめだったらぁ♪」キング「起こしたいのは山々なんだけど、今やると怒られそうでさ。
何の夢見てるのか想像がつくし」舞「キング、マリー……」
マリー「でも私たちのことも、心配してくれてるみたいよ?
いいところあるじゃない」舞「むにゃ…… あなたたち二人は私とアンディの心の中で、
いつまでも生き続けるのよ〜」マリー「違ったわ。ロクでもない夢見てるわね」
キング「そのようね。ところでマリー」
マリー「ん?」
キング「調査の方はうまくいったのかい? 今回の大会参加もそれが目的だろ?」
マリー「おかげさまでね。でも、掴んだと思ったシッポを、
最後の最後で切られてこのありさまよ」キング「そうね。あと一歩だったのに……またややこしい何かが水面下で」
舞「アンディ、そんな、明るいうちから……」
マリー「……」
アントン「ハァッハァッ」
舞「う〜ん、アンディ〜♥」
キング「やれやれ」
※
BENIMARU TEAM
〜 紅丸チーム 〜
紅丸「やれやれ。どうにか終わったみたいだな」 大門「毎度のことだが、今回もハードな大会であった」
真吾「はぁぁ……疲れたッス」
紅丸「だけど真吾、今回はお前もよくがんばったよ」
真吾「え?」
大門「うむ。いい働きだったぞ」
真吾「じ、実はオレも、今回はちょっと頑張ったかなって思ってたんス!
火も出たし」大門(出てないと思うが)
真吾「何せオレ、草薙柴舟さんに、スジがいいって褒められた事があるんスよ!
……火も出たし!」紅丸「火なんて出てたか? まぁそれはそれとして、確かに格闘センスはあるよな」
大門「うむ。火は別として」
真吾「紅丸さんと大門さんも、そう思ってくれるんスね!
いや〜自信になるッスよ! なにせ火も出ましたから」大門「闘う者に、自信は何よりも大切。例え火を出すことができずとも」
真吾「そうなんス! オレ、わかったんスよ!
オレに何が足りていなかったのか……それは『自信』ッス!」大門「む……」
真吾「オレ考えてるんス!いつまでも草薙さん草薙さんじゃ進歩がないッスから」
紅丸「ちょっとおい、真吾」
真吾「KOF優勝チームの一員として、これからは、
草薙さんを師匠としてではなく『ライバル』と認識して……」紅丸・大門「……」
真吾「そうだ!今日からは『草薙さん』って呼ぶのもやめにするッス!」
真吾「いきなり『おい草薙』ってのもアレなんで……そうですね。
まずは『草薙クン』とか……ちょっとよそよそしいッスね。
『草薙氏』じゃぁ堅すぎるなぁ。フツーに『草薙』って呼び捨てで」
京「……ほーう真吾。お前もお偉くなったもんだな」真吾「そりゃあもう! やっぱ男は……」
真吾「って、そ、その声は!」
京「ちょっと様子を見に来てやったら、ユカイな展開になっててビックリだぜ」
真吾「そ、そのう、草薙さん。これには色々と事情というか成り行きというか」
京「どれ、『一人前』の矢吹真吾様には不要だろうが、
今からひとつ、実地で『本物』をご覧頂くか」真吾「ちょ、ちょっと待」
京「まずこれが百式・鬼焼き!」真吾「うわあーっ」
京「続いてこれが裏百八式・大蛇薙! くらいやがれー!」
真吾「ひいぃぃいい〜っ た、助けてくださ〜〜い!
紅丸さーん。大門さぁーん! た、助けてぇ〜〜!!」紅丸「助けろったって……なぁ?」
大門「うむ。我々も命は惜しい」
真吾「誰かぁぁ〜〜、八神さんでもいいから助けて〜〜っ」
紅丸「あんなこと言ってるぞ、真吾のヤツ」
大門「やはりまだ一人前にはほど遠いようだな。自信とやらはどこへ消えたのだ」
紅丸「結局、真吾はやっぱり真吾ってことかよ」
真吾「許してくださ〜〜ぃぃ!」
※
HIGH SCHOOL GIRLS TEAM
〜 女子高生チーム 〜
まりん「ア、アイタタタ……」 アテナ「ここは何処かしら?」
雛子「さっきの場所とは違うどこかみたいですねぇ〜」
アテナ「さっきの嫌な気……一気に消えたけど……前に感じたオロチ……
……悪の気配にも似てたけど」雛子「あのぅ……アテナさんコンサートのお時間は大丈夫なのでしょうか〜?」
まりん「あ、ほんとにやばいよ! なんか色々気になることがあるのは
分かるけど今はそれどころじゃないっぽいよ!」アテナ「あ、そうだった! どうしよう……」
雛子「それなら私達にお任せください〜ちゃんと皆さんにご説明いたしますわ〜」
まりん(う〜ん、私達ってコトはアタシも入ってるのか……
実際どうする気なんだろう……ちょっと不安……)
スタッフA「アテナさ〜ん! 急いでください! もうすぐ行きますよー!」アテナ「ハイッ!」(雛子ちゃん達、大丈夫かしら……)
〜 わいわい がやがや 〜
雛子「あ……あのう……あの……」
まりん「うおーい! ちゅーもーくー!! アテナさんじょーほーだよー!」
〜 がやがや 〜
まりん「ほらぁ、キミが任せてっていったんでしょ?」
雛子「……ッ!」
雛子「い、いっしょに相撲やりませんかーー!!」
〜 シーン 〜
観客「……」
観客「……」
観客「……うおぉぉ!」観客A「誰だか知らないけどカワイイー!」
観客B「なんか知らないけどやります!」
観客C「相撲やらせてくださーい」
観客D「突き合って下さーい」
スタッフA「おお、何だこの盛り上がりは」スタッフB「ハハハ。すごい新人が出てきたもんだ」
アテナ「……」
スタッフC「アテナさーん、出番でーす」
アテナ「雛子ちゃん達すごいよ……よし! 私も負けてられないわ!」
スタッフC「どうぞー!!」
アテナ「ハーイ」
アテナ「アテナ、いっきまーーす」
※
K’ TEAM
〜 K’チーム 〜
ウィップ「ここは……?」 マキシマ「少し待ってな……。
どうやらさっきの場所からかなり遠い所のようだ」ウィップ「そう……逃げた、と、考えたほうがいいかしら?
それとも、逃がしてくれた……かしら?」マキシマ「さぁな、どちらにせよ、何かのキッカケにはなったという事か」
K’「………」
ウィップ「さぁて、あの子は大人しくしているかしら」
マキシマ「おいおい、その番号は……」
ウィップ「そうよ、あの子を預けるのに適した所は他にないでしょ?」
マキシマ「まぁ、そりゃそうか……たいしたお姉さんぷりだな」
ウィップ「ウフフ、誉め言葉として受け取っとくわ」
ウィップ「もしもし? ……私達の可愛い妹は元気にしてるかしら?」ダイアナ「ハァ……あの子ッたらあんた達に置いてかれたって、
さっきまでむくれてたわよ」ウィップ「フフ。あの子にはゴメンねって伝えといてください」
ウィップ「それと、今回のKOFの裏に……
あなた達にとって重要な何かがあるみたいね」ダイアナ「ほう……」
〜 ……… 〜
ダイアナ「なるほど……確かに私達の組織に不利益しかもたらさないようね。
こちらでも考えてみるわ。それと……」ダイアナ「クーラが興味を持ってしまったみたいだわ。
帰ってきたらそっちのほうにも気をつけてね」ウィップ「フフフ、了解……」
ウィップ「さてと、あの子を引き取りに行きましょうか……?
どうしたの K’?」K’「いや、別に……」
ムカイ(楽しみにしておくことだ……)
K’「くだらねぇ」ウィップ「ん? なに?」
K’「……!! ぐうぅくっ!」
マキシマ「おい! どうした K’!!」
K’「んん……おおおおおぉぉ!!」
ウィップ「大丈夫?」
K’「ああ……」
マキシマ「グローブの故障か?」
K’「……いや、グローブじゃねぇ……なにか根底の……奴の力だ」
マキシマ「やれやれ、またそれか。お前はもう逃げられないみたいだな」
K’「チッ!」
ウィップ「なんにせよそれが運命なら進むしかないようね」
マキシマ「また厄介事か……あきもせず俺達もよくやるぜ」
ウィップ「ふう……まったくね」
マキシマ「まずは子猫ちゃんのお迎えからか」
K’「アイツが子猫ってガラかよ……」
マキシマ「ならお姫様だな」
※
3 SACRED TREASURES TEAM
〜 三種の神器チーム 〜
京「こいつか、封ってヤツは。アイツ等が最後に残した言葉、
楽しみにしてろってのは……これのことか?」ちづる「封……は、護られているみたいね……」
京「!! おい神楽、どうしたその傷は」
ちづる「先の闘いで仮初とはいえ、マキ姉さんの受けた傷が私にも
降りかかってきただけの事……心配ないわ」ちづる「先の闘いの時、私達が三種の神器として再封印に成功したオロチの魂。
それがこの器よ」京「へぇ、あのオロチがねぇ」
ちづる「そう、そのときの封を現在、私“護りし者”が守っていました。
そして今回、護りし者の一族を使い、封を解こうとした者達。
彼らは私が倒れ、一族が絶え必然的に封が解かれるのを待っている
ようですが……私にはまだ力が残されています……この力を………」ちづる「!」
アッシュ「だ〜めだよ〜。アナタの力はもうアナタだけのモノじゃないんだヨ」
アッシュ「それに貴女には、まだ大切なお役目があるんですよ。
フフフ、ボクの力になるっていうね」アッシュ「さてと……ド……コ……かなっ……と」
ちづる「ア……アッアッ……ア……」
アッシュ「おおぉ、これこれ〜♪ これにて今回のボクの目的は終了だね〜」
アッシュ「よい……せっと!」
京「てめぇ! 何しやがったぁ!!」
アッシュ「なにっていわれてもなぁ、ただボクのお手伝いってぐらいしか
教えられないねぇ〜。そうそう、次は誰に手伝ってもらおうかな……」アッシュ「そうだ。八神庵君、キミに決めた!
キミの中は色々楽しそうだし飽きないと思うよ」庵「ふん! 貴様ごとき……
逆におめでたい考えごと引き裂いてくれる!」アッシュ「アハハ、それも楽しそうだけど……」
庵「…!」
アッシュ「今回はこれにて失礼させてもらいます……ボンボヤージ……
フフフ…アハハハハハ!!」京「くっ! なんだよアイツは……」
京「アッシュ=クリムゾン、オロチ、ムカイ……退屈はしないですみそうだがよぉ
……草薙の血が騒ぎやがる」京「祭りの域を越えちまった……なんかにムカついてよぉ!」
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