ネオジオ バトルコロシアム エンディング
- ミズチ 登場デモ -
なぜ ここを訪れた。我が名は
蛟(ミズチ)。
死すべき定めの人の子らよ。
汝らの魂を、ガイアの元へ……
さぁ……無へ還ろう。
※
- 真・獅子王 登場デモ -
強者たちよ、待ちかねたぞ。意義あるこの戦いの最後、
WAREZなどに飾らせはせぬ。
勇者の相手は真の勇者こそが相応しい。
そう……
この「真・獅子王」こそがな!
※
- NEO-DIO 登場デモ -
貧弱……貧弱貧弱!!あまりに貧弱ゥ!
生きる価値のないゴミ虫どもめ。
せめて我が糧となることに
生きてきた意味を見いだすがいいッ!
この究極の生命体……
DIO様の血肉となる栄誉、与えてやろうッ!
※
- グッドマン 登場デモ -
ようこそ……誉高き、コロシアムの勝者たちよ。
我がWAREZは君たちを……
心から……歓迎しよう!!
……私の名前かね?ふむ……そうだな。
ではGOOD-MANとでも呼んでくれたまえ。
「グッドマン」か……フフフフ。
我ながら私にぴったりの名前だ。
君たちもそう思うだろう?
さて……準備は済んだかね?
では……参る!
※
- ミズチ 勝利後 -
蛟(ミズチ)の膝が、コロシアムの石壁に崩れ落ちた。人に見えて人ではない存在。
人の手で創り出された地球意思。
その体は急速に損なわれつつあった。
鼓動は不規則に脈打ち、肌は老婆のように萎び、体中の血管を破ってあふれ出た大量の血が、
あたりに不気味な甘い香りを漂わせる。
「 我は…… 」
WAREZによって与えられた偽りの命が今、尽きた。
「 優勝おめでとうございます。
さ、今から表彰式を執り行いますので 」
済ました顔でそう言った男に詰め寄って問いただしたが、男はWAREZに司会を任されただけで、
バトルコロシアムの実態については何ひとつ知ってはいなかった。
だが、ひとつだけ解ったことがある。蛟との戦いは、「本当の」決勝戦ではなかったのだ。
大会で最も優れた結果を残した者だけが、
真の敵と相対することができたのだ、と。
新日本歴2017年3月。バトルコロシアムは、ひとまずその幕を下ろした。
※
- 真・獅子王 勝利後 -
「 有り得ぬ……我が肉体が…… 」
コロシアムに音立てて倒れたのは、己の勝利を信じて疑わなかった獅子王の方であった。
薬物とトレーニングとで究極にまで高められたその肉体も人は人。
決して無敵でも不死でもないのである。
だが、ひとり獅子王だけがその事実を受け入れようとしなかった。
「 認めぬ。認めぬぞ……我が肉体はまだこの程度ではない 」
獅子王は剣を杖にしてかろうじて立ち上がり、出口へ足を向けた。
「 我はまだ死ねぬ……死ねぬのだ 」
限界を超えるダメージを受けた体は、大量投与された薬物に対しても拒絶反応を示しつつあった。
体中の骨がきしみ、筋肉が悲鳴を上げ、意識が遠のく。
途切れる意識を繋ぎとめているのは、
ただ己が獅子王であるという誇りだけであった。
「 貴様たちを……『獣神武道会』に……招待しよう…… 」
誇り高き獅子が言った。
「 強者たちよ、我はそれまでに……必ず傷を癒して待っているぞ 」
※
- NEO-DIO 勝利後 -
「 バッ バカな! この私が……究極生命体であるこの私がアアアッ! 」
NEO-DIOの断末魔の叫びが、コロシアムの石壁に反響する。地に伏しているNEO-DIOは、もはや究極生命体などではなかった。
己の敗北と、これから訪れる死を受け入れることのできない
哀れで不完全な存在にすぎない。
まるで……まるでただの人間のように。
「 このゴミが…… クズ……が…… 」
全ての細胞が崩壊をはじめていた。己が単なる蛋白質の集合体となりつつある過程にあっても、
その言葉は途切れない。
「 虫けらが! カスが!! 下等生物がアア!! 」
全ての人間がその姿から目を背けても、呪詛の叫びはまだ続いていた。
こうしてバトルコロシアムに幕が下ろされ、NEO-DIOは無へと還った。
だが、この世に邪な人間がいる限り、第二第三のNEO-DIOがいつか必ず、再び現れることだろう。
何よりも……そう、WAREZは健在なのだから。
※
- グッドマン 勝利後 -
むう……さすがに、やるな……。私では……勝てぬということか。
「今の装備では」な。
君たちの「助力」には感謝している。
楽しみにしているよ「次の機会」を、ね。
フフフ……
フハハハハハ!!
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