ネオジオ バトルコロシアム エンディング



- ミズチ 登場デモ -


なぜ ここを訪れた。

我が名は

蛟(ミズチ)。

死すべき定めの人の子らよ。

汝らの魂を、ガイアの元へ……

さぁ……無へ還ろう。





- 真・獅子王 登場デモ -


強者たちよ、待ちかねたぞ。

意義あるこの戦いの最後、

WAREZなどに飾らせはせぬ。

勇者の相手は真の勇者こそが相応しい。

そう……

この「真・獅子王」こそがな!





- NEO-DIO 登場デモ -


貧弱……貧弱貧弱!!

あまりに貧弱ゥ!

生きる価値のないゴミ虫どもめ。

せめて我が糧となることに

生きてきた意味を見いだすがいいッ!

この究極の生命体……

DIO様の血肉となる栄誉、与えてやろうッ!





- グッドマン 登場デモ -


ようこそ……

誉高き、コロシアムの勝者たちよ。

我がWAREZは君たちを……

心から……歓迎しよう!!


……私の名前かね?

ふむ……そうだな。

ではGOOD-MANとでも呼んでくれたまえ。

「グッドマン」か……フフフフ。

我ながら私にぴったりの名前だ。

君たちもそう思うだろう?

さて……準備は済んだかね?

では……参る!





- ミズチ 勝利後 -


蛟(ミズチ)の膝が、コロシアムの石壁に崩れ落ちた。

人に見えて人ではない存在。

人の手で創り出された地球意思。

その体は急速に損なわれつつあった。


鼓動は不規則に脈打ち、肌は老婆のように萎び、

体中の血管を破ってあふれ出た大量の血が、

あたりに不気味な甘い香りを漂わせる。


「 我は…… 」


WAREZによって与えられた偽りの命が今、尽きた。


「 優勝おめでとうございます。
さ、今から表彰式を執り行いますので 」


済ました顔でそう言った男に詰め寄って問いただしたが、

男はWAREZに司会を任されただけで、

バトルコロシアムの実態については何ひとつ知ってはいなかった。


だが、ひとつだけ解ったことがある。

蛟との戦いは、「本当の」決勝戦ではなかったのだ。

大会で最も優れた結果を残した者だけが、

真の敵と相対することができたのだ、と。


新日本歴2017年3月。

バトルコロシアムは、ひとまずその幕を下ろした。





- 真・獅子王 勝利後 -


「 有り得ぬ……我が肉体が…… 」


コロシアムに音立てて倒れたのは、

己の勝利を信じて疑わなかった獅子王の方であった。

薬物とトレーニングとで究極にまで高められたその肉体も人は人。

決して無敵でも不死でもないのである。

だが、ひとり獅子王だけがその事実を受け入れようとしなかった。


「 認めぬ。認めぬぞ……我が肉体はまだこの程度ではない 」


獅子王は剣を杖にしてかろうじて立ち上がり、出口へ足を向けた。


「 我はまだ死ねぬ……死ねぬのだ 」


限界を超えるダメージを受けた体は、

大量投与された薬物に対しても拒絶反応を示しつつあった。

体中の骨がきしみ、筋肉が悲鳴を上げ、意識が遠のく。

途切れる意識を繋ぎとめているのは、

ただ己が獅子王であるという誇りだけであった。


「 貴様たちを……『獣神武道会』に……招待しよう…… 」


誇り高き獅子が言った。


「 強者たちよ、我はそれまでに……必ず傷を癒して待っているぞ 」





- NEO-DIO 勝利後 -


「 バッ バカな! この私が……究極生命体であるこの私がアアアッ! 」


NEO-DIOの断末魔の叫びが、コロシアムの石壁に反響する。

地に伏しているNEO-DIOは、もはや究極生命体などではなかった。

己の敗北と、これから訪れる死を受け入れることのできない

哀れで不完全な存在にすぎない。

まるで……まるでただの人間のように。


「 このゴミが…… クズ……が…… 」


全ての細胞が崩壊をはじめていた。

己が単なる蛋白質の集合体となりつつある過程にあっても、

その言葉は途切れない。


「 虫けらが! カスが!! 下等生物がアア!! 」


全ての人間がその姿から目を背けても、

呪詛の叫びはまだ続いていた。

こうしてバトルコロシアムに幕が下ろされ、NEO-DIOは無へと還った。


だが、この世に邪な人間がいる限り、

第二第三のNEO-DIOがいつか必ず、再び現れることだろう。

何よりも……そう、WAREZは健在なのだから。





- グッドマン 勝利後 -


むう……さすがに、やるな……。

私では……勝てぬということか。

「今の装備では」な。

君たちの「助力」には感謝している。

楽しみにしているよ「次の機会」を、ね。

フフフ……

フハハハハハ!!



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