ネオジオ バトルコロシアム
キャラ別ストーリー




- ボランティア・エージェント -
ユウキ


連邦政府の抱えた難問を解決すべく、ボランティアのエージェントとして名乗りをあげたユウキ。
新日本機械格闘術を操る彼は、業界トップクラスの実力を自認するスペシャルエージェントだ。
彼に課せられた任務とは……

“ネオジオワールドを影から支配することを目論む巨大複合企業体WAREZ。
その主催する格闘大会「バトルコロシアム」に参戦し、
謎に包まれた首謀者の正体を突き止め、邪な計画を阻止すること”である。

ミッションに参加するパートナーには、アイが選ばれた。
危険な任務から彼女を守ってやらねば、と、気負い込んでいるようだが……。







- ウルトラコアゲーマー・アイ -
アイ


“ユウキと共に「バトルコロシアム」に参加し、WAREZ幹部の大会主催者の正体を突き止めること”

連邦政府のエージェントとして、アイに下された命令がそれだ。
一見して華奢な体格だが、改造ネオポケを駆使するその戦闘力は侮れない。
任務そっちのけでゲームに興じてしまうこともあるらしいが、
自分では「暴走しがちなユウキのお目付け役」と述べている。

ミッションの早期解決を目指しているが、
その理由が「新作ゲームの発売日が近づいている」からだという噂も……。







- 燃え盛る裂吊の炎 -
草薙 京


ヤマタノオロチを倒したとされる草薙一族。

紅蓮の炎を自在に操り、八尺瓊、八咫と共に「三種の神器」とも呼ばれる伝説の家系である。
その直系の子孫であり、草薙流古武術の正統後継者でもあるのが草薙京だ。
その血筋に違わず、若くしてさまざまな格闘大会を制覇してきた実力者だった。

特殊な能力と戦闘力を併せ持った伝説の家系。
WAREZが草薙京に注目しないわけがなかった。
折も折り、京にバトルコロシアムの招待状が届く。
京は即座に参加を決めた。罠であることを承知の上で。

「たまには正義の味方をキメてみるか……へへ、燃えるぜ」







- 消えぬ血の宿縁 -
八神 庵


660年前の事件を境に草薙・八咫家と袂を分かち、一族の名を八尺瓊から改めた八神家。
八神庵はその当主であり、家伝の古武術の継承者でもある。

彼は八神家と草薙家にまつわる血の宿縁のためか、
草薙京に対して異様なまでの敵愾心を抱いていた。
これまでも様々な格闘大会で相対した二人は、数え切れない憎悪の火花を散らしていた。
バトルコロシアムに参加を決めたのも理由はひとつ。

WAREZも彼の眼中にない。
場所も、時間も、条件も、取るに足らない些事でしかない。
そう、草薙京の鼓動を止めることができるのであれば。

「よかろう、京……貴様がコロシアムで死ぬのが希望なら、その願いかなえてやる!」







“K”の遺伝子を持つ男
K’


秘密結社ネスツにより、草薙京の特殊な能力を移植されたK’。
ネスツ崩壊後、彼と彼の仲間たちにようやく安息の日々が訪れるかと思ったのも束の間。
WAREZ軍事産業部門が、彼らに用いられたテクノロジーを生体兵器へ応用することを目論んだ。

「チッ…… 降りかかる火の粉を払うにも限度があるぜ」

次々と襲い掛かる追手を、もう何人返り討ちにしただろう。
受け身になっていても未来は拓けない。
ネスツにもそうしたように、敢えて敵の懐に入らなければ勝機はないのだ。

そんな折、WAREZ主催の格闘大会「バトルコロシアム」の開催が決定する。
罠か? それとも……
彼に選択の余地はなかった。 今回も、また。







- 絶大な力を秘めた魅惑の妖女 -
シェルミー


アメリカ合衆国、某州某所の裏通り。
レンガ壁の袋小路で、長身のスポーツマンとグラマーな女性が闘っていた。
押されているのはバスケットボールを手にしたスポーツマンの方で、既に大きく肩で息をしている。

「バトルコロシアムの招待状、出してちょうだい。あは♥」

ボリュームのある前髪のせいで、グラマーな女性……シェルミーの目元はうかがえない。
楽しげな態度と問答無用の実力とがミスマッチだ。
男は追い詰められていた。こうなっては最後の切り札を使うしかない。
その機会を狙って……ついにシェルミーが動いた!

「かかったな! ヘルバウッ……、 な?!」

数分後、意気揚揚と裏通りから出てくるシェルミーの姿があった。
「うふふ、いい男がたくさん出場するって言うし、楽しみだわ♪」







- 咆吼する永遠の餓狼 -
テリー・ボガード


「Maximum Mayhem キング・オブ・ファイターズ 開催のお知らせ。この度10年ぶりに……」

放浪の旅に一区切りを打ち、そろそろセカンドサウスに戻ろうかと考えていた
テリー・ボガードの元に、格闘大会への招待状が一通届けられた。
そこには、テリーをディフェンディングチャンピオンとして招待すると記されており、
さらにもうひとりの名が……

「どうしたんだ、テリー?」

鮮やかな金髪に真紅の瞳の少年がたずねた。
この少年は…… ロック・ハワードは、紛れもなく鵬の翼を持っている。
だが今は巣立とうとする雛鳥に過ぎない。
間もなく訪れる「彼の本当の闘い」の前に、少し大きな舞台を経験させてやりたかった。

「ロック、俺たちが参加できそうな格闘大会を知らないか?」







- 空駆ける魅惑のくノ一 -
不知火 舞


四百年の歴史を持つ不知火流忍術。
不知火半蔵の死去により正統後継者となったのは、半蔵の孫娘である舞だった。
不知火流の伝統と格式に押し潰されそうになりながら、
けなげに伝承者としての宿命に耐える薄幸のくノ一……などという消極的撫子像とはほど遠く、
舞は今日も明るく修行に励み、門下生を指導し、しつこくアンディを追いかけていた。
ストイックな性格のアンディは舞を憎からず想っているものの、
深情けだと迷惑に感じる時もないではない。だからつい、

「うるさいなぁ、お互い修行半ばの身なんだから……」

などと口にしてしまった。まずいと思ったがもう遅い。

「言ったわね! 私には修行なんて必要ないからいいの!」

舞はそれを証明するためにバトルコロシアムに参加する。
現在、修行が不要なことを証明するために猛修行の日々らしい。







- 悪を砕く正義のテコンドー -
キム・カッファン


複合企業体WAREZは、韓国でもその勢力を拡大しつつあった。
急成長するにあたり強引な買収劇や違法スレスレの行為が目立ち、
韓国国内でもたびたび物議を醸している。

「ふむ、この強引なやり方はいけませんね」

キムは新聞の活字に目を通しながら、傍らで更正という名の腕立て伏せを続ける
チャンとチョイに話し掛けた。二人とも息も絶え絶えで返事どころではない。

「ここは私が直接主催者と話し合い、正義の道を説いて正しき道に
立ち戻らせる必要があるようですね。……よし、私は参加しますよ、『バトルコロシアム』に!」

チャンとチョイは滝のように流れる汗の中で神に祈った。
(たまにはキムのダンナも痛い目を見ますように)と。







- 暗黒街の不死身の暴君 -
ギース・ハワード


「ギ、ギース・ハワード?! 死んだはずでは……」

サウスタウン市長の驚愕をよそに、ギースは悠々と市長室の
椅子に腰をおろし、葉巻の煙をくゆらせている。

「市長殿は、私が生きていると都合の悪いことでも?」

「そ、そうじゃないが…… お、お前のコネクションは、もうこの街では機能していないのだぞ」

ギースは背中で市長の声を聞き、鼻で笑った。
ハワード・コネクションは現在機能していない。だがしかし……。

「聞けば近々、大規模な格闘大会が催されるようですな。
私の参加枠をひとつ、市長の力で空けていただきますよ」

バトルコロシアムで圧倒的な力を誇示することができれば、この街は再びギースの足元に跪くだろう。
正統なる支配者が帰還したのだから……。







- 生涯現役「老黄忠」 -
タン・フー・ルー


故事によれば、老いてなお盛んな者を「老黄忠」と呼ぶ。
タン・フー・ルーこそ、その名に相応しい人物だろう。
テリー・ボガードの、そしてギース・ハワードの師にして八極聖拳の達人。
自由自在に己の気を操り、七十を超えた今でも「生涯現役」の看板を下ろそうとしない。

「やれやれ。最近の若い者は気の使い方がなっとらんわい」

バトルコロシアム予選を見物していたタンは、ため息混じりにそうつぶやいた。

「どれ、若い連中に、ひとつ闘い方を教えてやるかのう」







- 高潔なる皇帝 -
秦 崇雷


「WAREZが秘伝書を持っているだと?」

秦崇雷と崇秀兄弟が……いや、正しくは彼らに憑依する二人の先祖、
空龍と海龍が探し求める秦の秘伝書。
それがあれば、二人が共に現世に肉体を取り戻すことができる……そう伝えられている。
もしそれが叶えられれば、この不自由な暮らしも終えることができるだろう。
幸い、WAREZが執り行う大規模な格闘大会がある。
帝王拳の力をもってすれば優勝など容易いこと。
そこまで接近できれば、後はなんとでもすることができるはずだ。

「下郎どもめ、今のうちに調子に乗っておくがいい!」




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