SNK ギャルズファイターズ ストーリー



- シェルミー -



願い「何がいいかしらね♪」


 オロチの復活が阻止されてしまい、
 人生の目的がなくなってしまったシェルミー。
 最初のうちは、何とかオロチを復活させようと
 日々奔走していたが、結局オロチの寝起きの悪さに復活を諦め、
 今では社・クリスと3人で平々凡々な日々を送っていた。

 ある晴れた日の午後。そんな彼女の元へ一通の封筒が届いた。

 「 へぇ〜‥‥QOF‥‥KOF99にも参加しそこなったし、
  参加してみようかな?今回はどんな娘達が出てるのかしら?
  楽しみだわ!‥‥あら!?便利な御札も貰えるのね。
  ますます楽しみだわ! 」

 シェルミーは上機嫌で準備を始めた。








- ナコルル -



願い「‥‥なんて読むの‥‥コレ?」


 鬼事件も終わり、
 ナコルルはカムイコタンで穏やかな日々を送っていた。
 長い冬が過ぎ、
 春の陽差しを感じるようになったころ、一通の文が届く。

 「 ねぇねぇ、姉さま!誰から?何て書いてあるの? 」

 「 それが‥‥外界か異国の文字らしくて‥‥
  よく理解できないわ‥‥何かの招待状らしいのだけど‥‥
  場所もどこかわからないし、年号も私達と違うみたいで、
  いつのことだかさっぱり‥‥ 」

 「 ふーん‥‥それじゃあ行けないね 」

 「 そうね‥‥ 」

 文をしまおうとするその時、ナコルルの体が青い光に包まれた。
 そして、光とともに消えていくナコルルの姿。

 「 う、うーん 」

 気がついた時、ナコルルは、まるで知らない場所にいた‥‥。








- 麻宮アテナ -



願い「ロングヘアーに戻りたーい」


 「 はぁ〜‥‥かつらってわけにはいかないしなぁ〜
   ‥‥どうしよう‥‥ 」

 諸処の事情から髪を切ったのだが、
 これがファンの一部から評判が悪く、
 マスコミからも失恋だの何だのと騒がれ困っている。
 自分でも長い髪がちょっと気に入っていたこともあり、
 なんとかロングヘアーに戻したいが、すぐには無理。
 どうしようもなくただ悩む日々が続いていた。

 そんな時、彼女に一通の封筒が届く。

 「 QOF?ふうん、また新しい大会があるのね‥‥
   優勝者には何でも願いが叶う御札‥‥?本当かなぁ?
   でも、もし本当だったら‥‥ 」

 アテナはその封筒を持って師匠のもとへと出掛けていった。








- レオナ -



願い「願いなんて‥‥ない‥‥」


 KOFも終わり、
 訓練やミッションをこなす日々へと戻ったレオナ。
 しかし、ここ数日の様子が、どうもおかしい。顔をしかめ、
 何かに耐えるような表情をたびたびしているのである。
 誰かが理由をたずねても「 ‥‥大丈夫 」ただそれだけ。

 そんなある日、レオナのもとに一通の封筒が届いた。

 「 QOF‥‥いらない 」。

 封筒を捨てようとするレオナ。が、ラルフ達に

 「 気晴らしに行ってこいよ!
   たまには一人で出る大会もいいだろう 」

 「 ついでに優勝して最近悩んでる事を解決してもらえ 」

 等と、しきりにすすめられ、
 ついにレオナは初めて一人で大会に参加する事となった。








- ユリ・サカザキ -



願い「お兄ちゃんに復讐するっチ!」


 「 なによ!いつも私だけ半人前扱いして‥‥
   私だっていつまでも昔のままじゃないわ。
   もう お兄ちゃんやロバートさんにだって負けないのに‥‥ 」

 KOF99の後も相変わらず
 一人前と認めてもらえないユリは日々不満を募らせていた。

 そんなユリの所に、ある一通の封筒が届く。

 「 QOF?最近この手の手紙がよく来るのよねぇ‥‥
   “開催する”だって、エラそーに、
   素直に来て下さいって書けばいいのよ‥‥
   え!賞品が出るの!?Kの御札!?うわぁ!出る出る!
   よーし、これでお兄ちゃんをギャフンと言わせてやるッチよ! 」

 ユリは大喜びで準備を始めた。








- 不知火 舞 -



願い「決まってるでしょ。アンディと結婚したいのよ」


 KOF99でアンディとチームを組む事はできたが、
 結婚の夢は叶わなかった舞。
 なんとかアンディをその気にさせようと、
 日々思案に暮れていた彼女の所に一通の封筒が届いた。

 「 QOF‥‥?聞いた事無いわね‥‥
   優勝賞品は何でも願いごとが叶うKの御札!?
   ‥‥ふふふ これさえあればあれば!!
   まってなさいアンディ‥‥今度こそ逃がさないわ! 」

 そして舞は光りより早く、会場へと向かった。








- 色 -



願い「‥‥ワタシノ‥‥ネガイ‥‥」


 なぜか見知らぬ土地にいた‥‥ユガが倒された後、
 人里離れた場所で静かに暮らしていたはずなのだが、
 気がつくとそこは自分の住処ではなかった。

 数刻前、黒子が文を持ってきたことは覚えている。
 そしてそれを読んだ事も‥‥が、そこまでしか覚えていない。
 気がついた時、使いなれた刀と文を持って、ここに立っていた。
 色は己の見知る世界との違いに、しばし呆然とし、やがて、
 その文に描いてあったと思わしき建物へと足を踏み入れていった‥‥。








- 一条あかり -



願い「ものごっつ、いっぱいあるんや」


 「 はぁ〜‥‥なんや おもろいことはないんかなあ〜‥‥ 」

 地獄門騒動も終り、あかりは退屈な日々を送っていた。
 そこへ居候の十三が文を‥‥‥‥。

 「 お嬢、なんや手紙がきとるで‥‥ほれ 」

 「 えっ、手紙!?いややわあ、恋文なんてぇ!どれどれ‥‥
   ってなんや恋文ちゃうやん。ふん、いらんわ、こんなん 」

 「 あ〜あ〜‥‥もの粗末にしたらバチ当たるでぇ、ホンマ 」

 やれやれ‥‥と、あかりが投げ捨てた手紙を拾う十三。
 しげしげと表書きをながめる‥‥と、

 「 ‥‥お嬢、この“きゅうおうえふ”ってなんや?
   招待状て書いてあるで 」

 「 “きゅうおうえふ”いうのは〜‥‥えーと‥‥その‥‥
   南蛮渡来のー、甘くてえ‥‥ 」

 「 ウソやろ、つくっとるやろ、ゴマかしとるやろ〜!
   なん〜や、わからんのかいな?
   お嬢のエングリッシュもたいしたことないのう! 」

 「 ‥‥ううう‥‥うっさ〜い!行ってみればわかる事や!
   ウチの超高級なエングリッシュを使うまでもない!
   よっしゃ!行くで、十三! 」

 「 えっ!?ワシもかいな!?まったく‥‥、ああ!?お嬢!
   まって〜な!大体、何処で何をやるかわかっとんのか?
   お嬢!お嬢――― 」

 二人の足音が遠ざかっていく。
 日時も場所も確認しないで全力疾走。
 それが、一条あかりなのである。



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